山陽新幹線のワゴン販売、普通車で3月15日終了 グリーン車のみ継続 JR西日本

山陽新幹線の車内ワゴン販売(JR西日本提供)

 JR西日本は25日、山陽新幹線の普通車で、飲み物などの車内ワゴン販売を3月15日で終了すると発表した。翌16日からは「のぞみ」「ひかり」のグリーン車で実施する。周辺店舗の品ぞろえの充実、販売員確保の難しさなどをふまえた。

 車内販売は、16両編成の8~10号車の3両(姫路、西明石駅が始発・終着の列車は除く)で続ける。

 JR西によると、車内販売の売り上げは2015年ごろを境に減少していた。「今後はグリーン車の付加価値としてサービスを提供したい」とする。

 現在は「のぞみ」で始発・終着が博多駅の全車両と、岡山と広島駅のグリーン車で提供している。「ひかり」「みずほ」「さくら」では、新型コロナウイルス禍を受けて21年2月から休止していた。

 JR東海は、23年10月末で東海道新幹線の車内ワゴン販売を終了した。グリーン車の利用者向けにスマートフォンなどから食事や飲み物を注文できるサービスを導入している。(大島光貴)

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