自民党森山派が解散決定静岡7区城内実議員は安倍派座長の塩谷立議員は地元で経緯説明

4つ目の派閥解散決定です。自民党派閥の政治資金問題を受け森山派が25日解散を決めました。一方、県内では安倍派座長の塩谷立議員が地元の支援者に対して経緯を説明しました。

久須美舞記者
「午前10時過ぎです。塩谷議員がホテルに到着しました。これから不記載について関係者に説明するものとみられます」

25日浜松市内のホテルに姿を見せた静岡8区を地盤とする安倍派の塩谷立座長。

これまで、政治資金パーティーをめぐる裏金問題について、報道陣の前では沈黙を続けてきた塩谷座長。

先週になってようやく・・・。

安倍派 塩谷立座長 安倍派の議員総会 19日
「皆さん方の信頼を裏切ってしまったことに対して心から深くお詫び申しあげる次第です。」

安倍派の議員総会の中で、正式に派閥の解散が決定。

参加者の声

これを受けて現在、地元の後援会などの関係者に向け一連の「裏金問題」について説明行脚となっているのです。

25日の説明会には、塩谷座長の支援者らおよそ150人が参加。

報道陣には非公開で行われました。

Q(塩谷座長は)どういいた内容を発言した?

参加者:
「今回の政治資金の問題のお詫びで大変皆さんにご迷惑をかけたということが第一。彼としてはまだ政治家としてやる仕事がこの地域に残っているので、これからもがんばりたいという決意を言われたように私は受け止めた」

参加者:
「不正について、事務局とかの方たちが記載漏れというので、本人はそういうことは全くしていないって」

参加者:
「冒頭に政治的に大変迷惑をかけたということで何度も陳謝したので、それは腑に落ちたところが十分ある。まず真実を知りたいというのは国民としてある。やったことは間違いがあると本人が言っている。それは徹底的になおすべきだと思う。地域に恩返しをしてもらいたい、それが出来なければいらないじゃないか、国会議員なんて」

説明会の参加者によると、塩谷座長は「長年の慣例でノルマを超えた分は自分に納めていいと言われた」ということや、「今まで“精査”ということを繰り返してきたのは座長の立場なので、派閥の話を優先した。234万円のキックバックがあったが私的流用はない」と説明したということです。

また、自身の進退については「次の選挙も出る。これからも活動を続けていく」という趣旨の発言もあったといいます。

Q今後のことについての話は?

参加者:
「いや特に、皆これから頑張れという話だけ。もう少ししっかりやってほしいとは思う。長いものには巻かれるタイプだから…」

塩谷議員

説明会後、会場から出てきた塩谷座長は…。

Qきょうはどんな説明をした?

安倍派 塩谷立座長:
「しっかり説明をした。」

Qどういったことについて説明した?

「今回の件についてです。」

Q(不記載分)234万円の詳細についても?

「はい」

Q離党や議員辞職については?
…。

最後の質問には答えずに、会場を後にした塩谷座長。

来週月曜日には安倍派・清和研究会の訂正報告書を出すとしていて、個人の訂正報告書も県の選挙管理委員会に提出するとしています。

また、本人の記者会見についても今後開く予定だということです。

森山派解散

自民党 森山裕議員 森山派・総務会長
「私の派閥はみなさんご承知の通り8名という非常に小さな派閥でありますが、我々は告発を受けてるわけでも何でもありませんので、今後どうするかというのは党で今、派閥の在り方を含めて議論が始まっておりますので、その議論の経過も見ながら、みんなで相談して決めさせていただきたい。」

自民党の派閥問題に関して、協議を続けていた森山派。

25日議員総会を開き、派閥の解散を決定しました。

今後、改めて今のメンバーを中心に政策集団を作る考えです。

城内議員

この森山派に所属しているのが、静岡7区の城内実衆院議員。

解散が決定した直後の午後1時、静岡朝日テレビの単独インタビューに答えました。

Q森山派は今の状況は?

静岡7区 森山派 城内実衆院議員:
「本日を持ちまして、森山派は解散ということになりました。」

Q受け止めは?

静岡7区 森山派 城内実衆院議員:
「私自身も当然だと思う。派閥がいわゆる裏金の温床であったということで、国民の皆さまから大多数が、6割7割以上の方が、派閥は解消すべきだというふうに考えているわけですから、やはりここはしっかり国民の信頼を回復するためにも派閥を解散すべきだと思っているし、また岸田総理が本部長を務める政治刷新本部の中間とりまとめの中身も、派閥の解消という文言も入っているので、当然のことだと思う。」

Q城内さんは今後?

静岡7区 森山派 城内実衆院議員:
「しばらくは元通り無派閥でしっかり活動していきたい。ただ派閥が解消したとはいえ一緒のグループだったので、森山前会長をしっかりこれからも指導いただきながら、農林水産分野の自民党の中の一番影響力のあるエキスパートな方ですから地元の農林水産業、あるいはほかの分野の産業の発展のために森山現総務会長森山派派閥の会長の力をいただきたいなと思っている。」

自民党に激震が走った派閥の解散騒動。

26日招集される通常国会でも裏金問題を受けた政治改革を巡る激しい論戦が繰り広げられそうです。

© 静岡朝日テレビ