「国民の信頼を失ったのは事実」城内実自民県連会長 政治刷新本部の対策案「中間とりまとめ」了承に満足も…

自民党は本当に変わることができるのでしょうか。裏金事件をめぐり、自民党は1月25日、「改革案」を取りまとめましたが、静岡県内の国会議員は「国民の信頼を失ったのは事実」とし、コンプライアンスの徹底が必要と話しました。

【写真を見る】「国民の信頼を失ったのは事実」城内実自民県連会長 政治刷新本部の対策案「中間とりまとめ」了承に満足も…

<自民党・森山派 森山裕会長>
「解散させていただくという選択が政治の信頼を取り戻し、自民党に国民の信頼をお寄せいただくためには、大事なことだろう」

25日、新たに派閥の解散を発表した「近未来政治研究会」。いわゆる森山派。解散発表の前に開かれた派閥の緊急総会には、自民党静岡県連の会長を務める城内実衆議院議員の姿もありました。

<自民党静岡県連会長 城内実衆院議員>
「(解散を決めた)森山会長のご判断は正しいと思うんですけど、国民のみなさまの信頼を回復するということであれば、やはり、裏金の温床になりかねないこういう派閥自体は解消した上で、真の政策集団を作っていくということが大事だというのはまったくその通りだと思います」

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件をめぐって解散した派閥はこれで4つ目。国民の信頼と取り戻そうと自民党が立ち上げた政治刷新本部の対策案「中間とりまとめ」が25日了承されました。

<自民党 岸田文雄総裁>
「政治改革に終わりはありません。わたし自身先頭に立って、まずはこの中間とりまとめの内容を実行する努力を続けていかなくてはならない」

「中間とりまとめ」案では、派閥の政治資金パーティーの禁止や人事面での働きかけを行わないことの明記など、派閥から人事やお金の機能を切り離すことなどが盛り込まれました。

この案について、城内議員は満足できる内容になったと受け止めました。

<自民党静岡県連会長 城内実衆院議員>
「国民のみなさまから信頼が失われたというのは事実でありますので、派閥を解消するというふうになっていますので、私は中間とりまとめ案を踏まえて、この中身についてはこれでよかったんじゃないかなと思います」

この事件をめぐって、自民党の茂木幹事長が複数の安倍派幹部らに責任の取り方を考えるよう指示をしたことが分かっていて、党内では安倍派幹部の離党論が浮上しています。

<自民党・安倍派 塩谷立座長>
Q説明はまだ、されないのでしょうか?
「…」

浜松市に地盤を置く安倍派のトップ・塩谷立座長は現在、務めている衆議院の政治倫理審査会長について交代となる見通しです。自民党は自浄能力を発揮することができるのか。「政治とカネ」の問題はまだ決着がついたわけではありません。

© 静岡放送株式会社