プロヴァンス破産へ 負債は約1億2000万円

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帝国データバンク水戸支店は25日、衣料品卸売りのプロヴァンス(茨城県ひたちなか市東石川)が静岡地裁沼津支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。16日付。負債は約1億2000万円。

同社は2009年9月に設立。自社で企画、デザインしたトレーニングウエアを大型量販店やスポーツ用品専門商社などに販売。15年1月期は年売上高約9000万円を計上していた。

だが、業界後発であったことから得意先の開拓に苦戦。16年2月に新ブランド「ルート66」を立ち上げ、ゴルフウエアの取り扱いを始め、業績拡大を目指したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で事業計画は頓挫。商品調達は全て中国に依存していたため、仕入れが滞るようになったことで、23年1月期は年売上高が3000万円まで落ち込んだ。資金繰りの見通しが難しくなり、事業存続は困難と判断した。

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