サッカーのアジア・カップで日本代表のトレーニングパートナーを務めたJ1神戸のDF本間が25日、沖縄県西原町のキャンプに合流した。カタールからの長時間フライトの疲労が残りながらも、下部組織から昇格1年目の18歳は「代表の強度を出せた」と異国で得た基準を体現した。
本間は帯同中、世界屈指のドリブラー三笘(ブライトン)のプレーを見つめたという。「どうしたら止められるか、ずっと考えていた。そのためにはアジリティー(敏しょう性)と走力」と成長の種を持ち帰った。同じサイドバックの中山(ハダースフィールド)からは金言も。「90分間ずっと頭を働かせ続けろ」。ポジショニングを含めて個々のプレーに意味を持たせることを求められた。
U-19(19歳以下)日本代表のホープは神戸でやるべき大志を抱いている。昨季、リーグ初優勝に導いた元日本代表DF酒井からスタメンを奪うことだ。「海外で18歳は若くないと今回の代表で分かった。若い選手がどんどん引っ張らないとチームは強くならない」。本間が象徴になる。(有島弘記)