横浜市大病院、浦舟地区への集約検討 医学部と研究施設は根岸地区移転

横浜市立大医学部付属病院=同市金沢区(資料写真)

 横浜市立大学付属病院(金沢区福浦)と市大付属市民総合医療センター(南区浦舟町)の再整備構想を巡り、市が2病院の機能を南区・浦舟地区に集約する方向で検討を進めていることが25日、関係者への取材で分かった。付属病院に隣接している医学部と研究施設は、センター病院から約1キロ離れた米軍根岸住宅地区(中、南、磯子区)に移転させる構想も判明した。 

 関係者によると、市は2024年度に基本計画案をまとめ、25年度に市民意見を募集して計画を確定させる方針。新たな病院と医学部の開院、開校までには15年程度のスケジュールを描いているとみられる。新病院と医学部を行き来する医師や医学生の利便性を考慮し、シャトルバスの運行や、病院内での臨床研究機能や講義室の確保を検討するという。

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