台湾産業用コンピューター大手の研華科技（アドバンテック）は24日、マレーシアペナン州に新拠点を開設したと発表した。中国以外の国・地域に生産拠点を分散させる「中国＋１（チャイナプラスワン）」戦略の実現に向けた第１歩としている。
新拠点の名称は「研華亜太共享服務中心（アドバンテック・ＡＳＥＡＮ・シャード・サービスセンター）」。タイやベトナム、インドネシアなど東南アジアの企業が抱えるプロジェクトの統合や技術に関するコンサルティングサービスを提供する。製品の組み立てと修理も手がける。
同社によると、ベトナム国営石油会社ペトロリメックス傘下のピアコムと、研華のソフトウエアとハードウエアを組み合わせたソリューション「ソリューション・レディー・パッケージ（ＳＲＰ）」を提供することで合意。世界の大学と提携し、２年以内にＡＩｏＴ（ＡＩとモノのインターネット＝ＩｏＴの結合）に関する12の共同実験室を設ける計画もある。
