春の入学シーズンに向け、栃木県内でランドセル作りが大詰めを迎えている。
今年で創業75年の宇都宮市今宮2丁目、「ももちゃんランドセル製作所」では、職人がすべて手作りしている。豊富な色の牛革や馬革などを使い、縫い糸の色や内張の柄、飾り鋲(びょう)に至るまで顧客の要望に細かく応えることで人気だ。
注文は毎年5~8月頃にピークを迎え、今シーズンは全国から約1千点を受注した。色は、くすみカラーがはやりという。2月中旬まで製作し直販も行う。
25日は職人6人が肩ベルトの裁断や縫製、前ポケットの組み立てなどに黙々と取り組んだ。平田明雄(ひらたあきお)社長(52)は「6年間一緒に元気に通えるよう、心を込めて作っています」と話した。