岩手県教委、石川に教職員3人派遣へ 人選、派遣期間を調整中

 岩手県教委は、能登半島地震で被災した石川県に教職員3人を派遣する方針を決めた。親元を離れ集団避難している中学生の生活指導を担う予定で、人選や派遣期間を調整している。

 23日現在、珠洲(すず)、輪島、能登の3市町から100キロ以上離れた金沢、白山両市の計3カ所に中学生400人が集団避難している。教職員はいずれかの施設に4泊5日で派遣が想定され、共同生活を送る生徒のサポートに当たる。

 派遣は文部科学省を通して要請があった。期間などは同省と調整中。教職員の災害応援派遣は2018年の西日本豪雨で被災した広島県以来となる。県教委教職員課の大森健一総括課長は「東日本大震災時は全国から多くの応援をもらった。恩返しの気持ちで少しでも貢献できればいい」と話す。

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