フランス、移民法の一部破棄 監視機関、近く施行へ

 【パリ共同】法案の違憲審査を担うフランスの監視機関、憲法会議は25日、議会が昨年12月に可決した不法移民の規制強化に向けた新法について「法の趣旨と関連がない」として移民への対応を厳格化した修正部分を破棄する決定を下した。86の条文のうち32が対象。新法は近く施行の見通し。フランスメディアが伝えた。

 決定の詳細な理由は不明。破棄の対象となった条文は右派の圧力で修正された部分だった。厳格な内容だとして新法を評価していた極右政党、国民連合(RN)は、マクロン大統領の支持を得た憲法会議による「クーデター」だと批判した。

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