東京のデパ地下も訪ねて研究 秘伝のたれ染み込む人気唐揚げ 冷めてもおいしく大量注文も

[胃心地いいね](761)唐揚げ専門店 とり坊主 糸満市北波平245-7

 名前の通り、鶏の唐揚げで勝負する。唐揚げ、とり天、南蛮を盛り付けたミックス定食(税込み900円)は、それぞれの衣の厚さや食感の違いが楽しめる。衣はどれも厚過ぎず、肉汁がしっかり閉じ込められている。代表の舩谷(ふなたに)政喜さん(47)=与那原町=は「老若男女に人気のメニューです」と胸を張る。ランチのみの営業で、弁当も販売。メニューはどれもボリューム満点だ。

 唐揚げの調理方法については企業秘密で詳しく明かしてくれないが、仕込みにこだわりがあるという。鶏のもも肉を秘伝のたれに丸1日漬け込み、しっかり下味を付ける。南蛮には卵とマヨネーズベースのソースをかける。

 鉄筋工や包装資材業を経て約6年前に開店した。「食事を通して人の笑顔を生み出す商売を、いつかやりたいと思っていた」と語る。好きな唐揚げをメニューの中心にしようと決め、福岡でいとこが営む唐揚げ店で約半年修業を積んだ。

 飲食業の経験はなかったものの、県内のほとんどの唐揚げ店を食べ歩き、全国のうまい食材が集う東京の「デパ地下」にも足を延ばして研究。冷めてもおいしく食べられる唐揚げを追求した。

 ランチメニューは唐揚げカレー(税込み650円)、ゆし豆腐&唐揚げ定食(同680円)、もも南蛮定食(同880円)など5種類とシンプルだ。弁当は13種類あり、単品での販売やオードブルの注文も受け付ける。

 スタッフは6人で、座敷席は四つ。常連客が増え、病院や学校からの大量注文も舞い込むようになった。舩谷さんは「『おいしい』とお客さんが言ってくれるのが何よりのやりがい。一人でも多くの人にうちの唐揚げを味わってほしい」と呼びかけた。

(南部報道部・国吉聡志)

=金曜日掲載

 【お店データ】営業時間は午前10時~午後2時。弁当販売は午前10時、ランチは同11時半から。日曜定休。電話098(992)7010。店内写真や開 店情 報はhttps://www.instagram.com/toribouzu.1013?igsh=MTBpcnhvazAwMjFmcg==

自慢の唐揚げが味わえる「ミックス定食」。満足できるボリュームだ=22日、糸満市北波平
来店を呼びかける、とり坊主代表の舩谷政喜さん。店内は座敷席のみで、多くの常連客でにぎわう=22日、糸満市北波平
【お店データ】営業時間は午前10時~午後2時。弁当販売は午前10時、ランチは同11時半から。日曜定休。店内写真や開店情報はQRコードから。

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