「あばらが折れるかと…」畑岡奈紗が“初同組”のツェン・ヤニと大爆笑したコト

試合で一緒に回るのは「たぶん初めて」(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 初日(25日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

宮里藍さんの活躍をずっと見てきた畑岡奈紗にとって、この日は特別なラウンドになった。憧れの存在と世界のトップレベルで競っていたツェン・ヤニ(台湾)との同組。「試合では、たぶん初めて。(宮里さんと)2人でずっと戦っていたイメージがあるので、すごくうれしかった」。2021年7月以来のツアー復帰戦だった元世界ランキング1位と一緒になる幸運に恵まれた。

後半13番、キャディのグレッグ・ジョンストン氏を含めた3人で大笑いする場面があった。話題はもう一人の同組であるキム・アリム(韓国)と久しぶりに再会してハグを交わした時のこと。「『Happy New Year!』って、めっちゃギュッとやってきたんです。彼女の中では全然だと思うんですけど、(飛ばし屋の)アリムはパワーがあるから(笑)」

憧れの存在の前で(撮影/田辺安啓(JJ))

歩きながら相棒とそんなトークをしていたら、横から「私も。あばらが折れるかと思った…」とニヤリ。テレビを通して見ていたレジェンドとの距離も縮まった瞬間にテンションも上がる。ラウンド後にはお願いして、2ショットの写真も撮ってもらった。

3アンダー「68」の好スタート(撮影/田辺安啓(JJ))

雰囲気を堪能した18ホールは、内容も充実。強風の中、スタートの1番で唯一と言っていいアイアンショットのミスからボギーを喫したが、スコアを落としたシーンはこれっきり。前半のうちに取り返し、後半に上がり2連続を含む3バーディを奪って「68」。首位と3打差の3アンダー9位につけた。

風にアジャストしたショットに加え、前週からパターをエースのベティナルディ SS3 センターDASSプロトに戻したグリーン上のフィーリングも上々。「ひとつでも(アンダーで)潜れればと思っていたので、3つにできたのはすごく良かった。午前中でも風が強いので、いつものようにピンに向かってというより、まず5、6mに乗せることが大事」と冷静なプレーを誓った。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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