上越市内の企業経営者らでつくる「能登半島地震の支援・上越有志会」が25日、被災地の石川県へ支援物資を届けに出発した。一行は現地で被災状況や必要な物の確認も行う予定で、今後も必要に応じて支援受け付けを検討するという。
石川県は支援物資について、現段階で企業・団体・自治体からのまとまった物資提供を受け付け、個人での提供や直接の持ち込みを制限している。上越有志会は同県との調整や受け入れ会場の手配、ボランティアの募集などを実施。22日までの6日間で、約200個人、約70社から支援物資を受け付けたという(現在は物資受付終了)。
今回は、七尾市に水と食料、珠洲市に食料のほか、使い捨てできる食器や大人用おむつ、簡易トイレを届ける。物資は10トントラック2台とワゴン車1台分で、25日に七尾市(トラックはここまで)、26日に珠洲市へ物資を届け、能登町、穴水町、輪島市など5市町の役場で必要な物資などを聞き取り、27日に上越市へ戻る予定。
25日朝、支援物資受け入れを行った休館中の上越観光物産センター(上越市藤野新田)で出発セレモニーが行われた。代表の五十嵐健一さんによると、大阪や奈良の企業からも支援物資が届いたほか、ボランティアに関するさまざまな申し出があったという。「多くの方々のおかげで物資が集まった。民間、企業、ボランティアへの感謝の気持ちとともに届けたい」と謝辞を述べ、「被災地の状況は日々、変わっている。必要な物などを直接確認したい」と今後についても語った。