社会復帰に向けた取り組み 受刑者がつくる「製品」を百貨店で展示・販売 栃木刑務所

 刑務所での取り組みを広く知ってもらおうと、受刑者が作った日用品を展示、販売する催しが、1月25日から栃木市で開かれています。

 刑務所作業製品の展示即売会が開かれているのは、東武宇都宮百貨店栃木市役所店です。受刑者の社会復帰に向けた取り組みに理解を深めてもらおうと毎年開かれています。

 新型コロナウイルスの影響でこれまで規模を縮小して開かれていましたが、今年(2024年)は3年ぶりに刑務所の職員による対面での開催となりました。

 会場には栃木市にある栃木刑務所を中心に、全国の刑務所で作られた110種類の日用品が販売されています。全国最大の女子刑務所栃木刑務所からはエプロンやかばんなど洋裁の製品が出品されています。

 今年は特に防災グッズが充実していて、保温用のアルミシートが入った化粧ポーチやキーホルダーとして使える笛など、災害への備えとして持ち歩くことができるものが数多く出品されています。

 法務省によりますと、2020年に刑法犯で検挙された人のうち再犯者の割合を示す「再犯者率」は49.1%でした。受刑者が刑務所で手に職をつけ、仕事に向き合う姿勢を学ぶことで出所後の就職につなげ、再犯を防ぐ狙いがあります。

 この催しは、1月26日の午後4時まで栃木市の東武宇都宮百貨店栃木市役所店で開かれています。

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