先発補強目指すオリオールズがマイケル・ロレンゼンに興味を示す

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、先発補強を目指しているオリオールズがフィリーズからFAとなった右腕マイケル・ロレンゼンに興味を示しているという。ロレンゼンは先日、カリフォルニア州でノア・シンダーガードとともにブルペンでの投球練習を行い、その様子を16チーム前後が視察に訪れていたことが報じられている。オリオールズはエース級の先発投手の獲得を狙っているとみられるが、獲得に必要なコストが高すぎるため、ロレンゼンのような3~4番手クラスの投手の補強も視野に入れているようだ。

現在32歳のロレンゼンはレッズ時代には外野手も兼任する二刀流選手としてプレーしていたが、ここ2シーズンは投手に専念。2022年はエンゼルスで18試合に先発して8勝を挙げ、昨季はタイガースとフィリーズで合計29試合(うち25先発)に登板して自己最多の153イニングを投げ、9勝9敗1セーブ、防御率4.18、111奪三振をマークした。特にフィリーズ移籍後の2登板目、日本時間8月10日のナショナルズ戦では124球、奪三振5、与四球4という内容でノーヒッターを達成している。

昨季リーグ最多の101勝を挙げたオリオールズは、いずれもチーム最多の33先発、15勝、192イニングを記録したカイル・ギブソンがFAとなり、1年契約でカージナルスへ移籍。先発5枠のうち、カイル・ブラディッシュ、グレイソン・ロドリゲス、ジョン・ミーンズ、ディーン・クレーマーで4枠は確定しているが、5番手はタイラー・ウェルズ、コール・アービン、DL・ホールなど複数の投手が争う状況であり、ギブソンの穴が埋まっていない。

オリオールズはトレードでディラン・シース(ホワイトソックス)の獲得を狙うなど、エース級の先発投手の補強を目指しているとみられるが、マーク・エライアスGMはFAであれば適切な価格、トレードであれば適切な対価での先発投手補強を目指す方針を明言。今オフは先発投手の獲得に必要なコストが高騰しているため、エース級の獲得は難しいと判断しているのかもしれない。関心を示していたジェームス・パクストンはドジャースへの移籍が決まったが、ロレンゼン以外には、ヤンキースからFAとなったドミンゴ・ヘルマンにも興味を示していることが報じられている。

The post 先発補強目指すオリオールズがマイケル・ロレンゼンに興味を示す first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.