今オフ積極補強のロイヤルズ トレードでクローザー獲得を目指す

昨季メジャーワースト2位の106敗を喫したロイヤルズだが、今オフは積極的な補強を見せており、セス・ルーゴ、マイケル・ワカ、ハンター・レンフロー、ウィル・スミス、クリス・ストラットンらを獲得するなど、すでにFA市場に1億ドル以上の資金を投入している。昨季と比較して戦力アップしたのは間違いないが、明らかに欠けているピースがある。絶対的なクローザーだ。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ロイヤルズはトレードでクローザーを獲得することを検討しているようだ。

現在のロイヤルズのロースターで最もクローザーに近い位置にいるとみられるのはメジャー2年目を迎える27歳の右腕、ジェームス・マッカーサーだ。昨年6月にメジャーデビューし、9月に入って無失点ピッチングを続けていたため、9月後半からクローザーを任され、シーズン最後の6登板で4セーブを挙げた。ただし、フルシーズンのメジャー経験すらなく、ポストシーズン進出を目指すチームのクローザーとしては心許ない。

FAで補強したスミスは通算113セーブの実績を誇り、昨季もレンジャーズで22セーブを挙げているが、絶対的なクローザーと呼べるほどの信頼感はない。ストラットン、カルロス・ヘルナンデス、トレードで獲得したニック・アンダーソンらもクローザー候補となるが、ロイヤルズのフロントオフィスはこうした投手たちを中継ぎ要員としたまま、トレードでクローザーを獲得することによってブルペンを強化したいと考えているようだ。

今オフ、トレードが噂されているクローザーはデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)、デービッド・ベッドナー(パイレーツ)、エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)、ケンリー・ジャンセン(レッドソックス)といった顔ぶれだが、ブリュワーズとパイレーツはポストシーズン進出を目指す方針のため、クローザーの放出に動く可能性は低い。安価な長期契約を結んでいるクラセの獲得には莫大な対価が必要であり、ジャンセンに関しては1600万ドルという高額年俸がハードルとなるだろう。トレードでの大物クローザー獲得は容易ではないが、ロイヤルズはどのようにクローザー問題を解決するのだろうか。

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