稲見萌寧はパッティングが“コンフューズ”も「コツつかめたかなって雰囲気」

ショット好調(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 初日(25日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

強風の中でも、稲見萌寧のフェアウェイキープとパーオンの失敗は2ホールずつしかなかった。「ホント、ショットがすごく良かったので」。自分から大きなミスが出ない分、厄介な風のジャッジにだけ気を付ければいい。ショットメーカーの本領発揮といきそうな気配が漂った。

しかし、前半を終えた時点では2オーバー。3つのボギーのうち、2つは3パットだった。「パッティングが全然、芝と合わなくて。転がりとグリーンの相性が良くなくて、すごいポコポコ跳ねちゃって、飛んじゃったり飛ばなかったり…。イメージと全く合わなくなって、すごく気持ち悪い感じがあった」と振り返る。

後半に巻き返した(撮影/田辺安啓(JJ))

再三のチャンスメークをスコアにつなげられない流れが変わったのは、後半13番。「『今の良かったな』って。ちょっと、なんかコツつかめたかなあって」。明確なポイントというよりも、ストローク中の「雰囲気」だと笑う。続く14番で5mを決めると、18番もPWで1.5mに絡めるバーディでイーブンパー「71」に戻して終えた。

新天地の米ツアーも2戦目に入り、練習日は現地での通訳も担う小暮広海キャディと英語でのコミュニケーションを図ろうとしている。「きのうは『confuse(混乱させる)』を覚えました(笑)」。分からない単語も積極的に質問し、ゴルフ以外の部分も順応しようとする姿勢がのぞく。

「パターがちょっと『confuse』でしたけど、きょうは一応なんとか…」。予選カットラインもちらつく42位とはいえ、上位との差もそれほど離れていないポジションだ。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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