足利市消防本部中央消防署はこのほど、建物火災の消火に貢献したとして、足利市五十部町、小学4年高木心詩(たかぎみう)さん(10)の家族3人に感謝状を贈呈した。
昨年12月19日午後4時5分ごろ、学校から帰宅中の心詩さんが自宅西方にあるマンションの1階ベランダから上がる白い煙を発見。自宅にいた父親の自営業直人(なおと)さん(39)と祖父の成人(せいじん)さん(71)に知らせた。
直人さんが119番したほか、3人でバケツに水を入れて消火活動を行った。初期消火が奏功し、消防隊員が到着した時には火は消えていたという。住人は外出中で、燃えたのはベランダにあったカーペットぐらいだった。
感謝状を受け取った心詩さんは「最初は霧かなと思った。火が広がったら大変なので、消火できて良かった」と振り返った。同消防署の羽川祥央(はねかわさちお)署長は「初期消火が遅れれば、重大な火災になる恐れがあった。大変ありがたい」と振り返った。