ブリッツェン選手とサイクリング 宇都宮・大谷で高齢者23人快走

谷選手(中央)と共に自転車を走らせる参加者

 【宇都宮】自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンの選手とサイクリングを楽しむ「いきいき健康自転車教室」が25日、大谷町で開かれ、65歳以上の市民23人が冬の里山を自転車で走り、健康意識を高めた。

 市の介護予防事業として毎年度3回、市内各地で巡回開催している教室。今回は市の大谷観光周遊拠点施設「大谷コネクト」が会場で、同チームからキャプテン谷順成(たにじゅんせい)選手(29)と本多晴飛(ほんだはるひ)選手(23)がチームウエア姿で参加した。

 教室では保健師らの健康講話の後、選手と共にストレッチ。貸し出し用の自転車や自前の「ママチャリ」(シティーサイクル)に乗り、大谷の平和観音や採石場、農家に残る石蔵を眺めながら約6キロのコースを列になって走った。

 昭和3丁目、鈴木慶喜(すずきよしのぶ)さん(75)は「健康維持と市内散策が目的で毎回参加している。足腰は丈夫」とにっこり。子どもを保育園に送り迎えしていた時以来、約40年ぶりに自転車に乗ったという女性もいた。谷選手は「自動車では走らないような細い道も通れる、冒険感覚が自転車の魅力。宇都宮の皆さんの健康づくりに貢献していきたい」と話していた。

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