雪中の炎に「福」託す 高畠・亀岡文殊

斎灯の炎に一年の幸せを祈願した星祭り=高畠町・亀岡文殊

 日本三文殊の一つに数えられる高畠町の亀岡文殊で25日、「祭礼星祭り」が行われた。斎灯の炎が燃え上がる中、参拝者らが一年の幸福を祈願した。

 仏教の九星術に基づく厄払い行事で、毎年1月25日に行われる。スギの葉で組まれた斎灯に、参拝者や地元住民が持ち寄ったお札や正月の縁起物などが入れられた。成就院(米沢市)の鈴木良知住職らが祈禱(きとう)した後、たいまつで火をくべ、「試験合格」や「願望成就」などの願いが書かれた護摩木を炎に投げ入れた。

 同町亀岡、無職青木フキ子さん(80)は「自分と周りの人が健康で過ごせるよう願った」と話していた。

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