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今週は東京競馬場で根岸ステークス(ダ1400m)が行われる。昨年はレモンポップが制し、出世街道への足がかりとしたレース。2月のフェブラリーSに向けて注目の一戦だ。
ここでは、過去10年データからアイオライトとアームズレインにフォーカスしたデータを取り上げる。
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■アイオライトに【1.2.0.1】のプラス材料あり
8歳を迎えた古豪・アイオライト。年齢とともに適距離を変えていっている印象があり、今は1200~1400mを主戦場としている1頭だ。良績に乏しい中央ダート重賞で迎える今回。人気は下から数えたほうが早いと思われるが、波乱の使者を予感させるデータがこちら。
・冬競馬の左回りダート1600m以下成績【1.2.0.1】
4戦中3戦で連対とハイスコアを記録。特筆すべきはその中身で、3馬身差快勝の遠江Sに全日本2歳優駿2着、斤量58キロの令月S2着と上級クラスでの活躍が目立っているのだ。12月の右回りだった前走も直線半ばでいったんは抜け出したシーンがあり、寒さへの適性には目を見張るものがある。
先行する競馬が続く同馬にとって、差し有利のレース傾向をプラスと捉えるのは難しい。それでも前述の令月Sは道中5番手、北海道スプリントカップでは4角6番手から2着まで押し上げており控えるスタイルも問題ないタイプだ。得意の冬競馬2戦目で大幅な変わり身があっても驚けない。
■4歳馬アームズレインに【0.0.0.14】
アイオライトとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがアームズレインだ。前走りんくうSは上がり3F最速の脚で勝利。その切れ味や乾いたダート適性の高さは根岸S向きと言えるものだが、今回はローテーションに不安を覚えてしまう。
・前走1200mのオープン特別組【0.0.0.14】
10回以上の出走があったにもかかわらず馬券内ゼロの“0%データ”に抵触。3番人気に支持されていたアンズチャン、のちのGI好走馬であるスノードラゴン、ワンダーリーデルなど、ノーチャンスとはいえない馬が出走していたことを考えると寂しい数字だ。
ダート1400mを使われるのは2歳12月以来だが、1勝クラスの当時は勝ち馬と0秒7差の4着。現状ではスプリント適性が際立っており、距離巧者が揃ったここは“バッサリ切る”タイミングなのかもしれない。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。