2024年初バーディ“お預け”も…勝みなみ「めちゃめちゃポジティブ」

合計36パットを要すれば口もとがる(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 初日(25日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

最終18番も、勝みなみのバーディパットはわずかにカップをすり抜けた。2024年シーズンの自身初ラウンドはバーディなしの2ボギー「73」。出だし2連続ボギーを最後まで取り返せず、2オーバー73位となった。

「最初の2つのボギーが痛かった。ノーバーディだったんで、それも回りながら苦しかったんですけど…」と振り返りつつ、「ショットの調子はそんなに悪くないなって。パターが入れば上位も目指せるなと思った」。ホールアウト後の表情はいつも通り明るい。「そう、めちゃめちゃポジティブ。あとはパットだけってなったので、考えることが少なくなって。それはいいこと」と歯切れよく言った。

惜しい場面の連続だったグリーン上は、読みづらさも感じているという。「深く読んだところは抜けていくし、浅く読んだところはちょっと切れて…なんかかみ合ってなくて」。いいパッティングができたと思っても、あとひと転がりが足りなかったり…。

ショットのフィーリングは悪くない(撮影/田辺安啓(JJ))

よりどころとなるショットの手応えは数字も裏付ける。昨季のスタッツで62.61%(部門別143位)だったパーオン率が、この日は88.89%(16/18)をマーク。バックスイングで上体が上がり、フェースが開いてしまうクセを修正するためにシンプルなポイントを意識している。

「(逆に)頭をちょっと下げるようなイメージで(クラブを上げて)、そのままターン、みたいな。それがいい風にハマってきて、去年よりいいイメージで臨めていると思います」

米ツアー2年目が始まった形だが、初めてのコースということもあり「ずっと続いているイメージというか、ルーキーのシーズンが終わってない感じがしますね」と笑う。午前7時36分の早朝ティオフとなる2日目に巻き返し、気持ちよく滑り出したい。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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