「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」公開初日・初回スタッフトーク上映会のイベントレポートが公開―福田己津央氏と仲寿和氏が登壇

本日1月26日に公開日を迎え、6大都市では0時より上映される「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』最速上映」が実施された。各劇場には多くのファンが来場し、大好評の幕開けとなった。

東京・新宿ピカデリーでは、監督の福田己津央氏とプロデューサーの仲寿和氏が登壇し「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」公開初日・初回スタッフトーク上映会が開催。今回はそのイベントレポートが公開となった。

以下、発表情報をそのまま掲載しています

■「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」公開初日・初回スタッフトーク上映会イベント概要

【日時】1月26日(金)00:00上映回
【会場】新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)
【登壇者】福田己津央監督/仲寿和プロデューサー MC:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)※敬称略

■イベントレポート

約20年の年月を経て、遂に公開日を迎えた本作を最速で観ようと駆けつけた満員の観客に大きな拍手で迎えられ、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の福田己津央監督と、仲寿 和プロデューサーが登壇。本イベントでは上映後も2人のトークショーが楽しめるということで、これから映画を鑑賞するファンへ、一言贈られた。

福田監督:この作品を見てくださる方の顔を思い浮かべながら、ずっと作品を作ってきました。“歴史に残る作品を作ろう”ということではなく「みなさんが楽しんでくれる作品を作りたい」それだけを目指してきました。よろしくお願いします。

仲プロデューサー:完成したものをお客様に観てもらった後、どういう反応をされるのかドキドキしながら日々過ごしてきましたので、ようやく“スッキリできる”という気持ちがあります。でも、やっぱりドキドキもしますので、みなさんの反応を楽しみにしています。

そして、時刻は上映2分前に。監督は「この作品を観るために、劇場に何度も足を運んでいただきたい。そして、皆さんが面白かったと言ってくださることを期待します。……みなさんも大人ですよね?」と笑いを誘う場面も。

そして会場は二人を満場の拍手で送り出し、ついに「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」初回上映が幕を開けた。

124分の本編の上映が終了し、会場からは大きな拍手が響く中、福田監督・仲プロデューサーが再登壇。一斉に歓声が上がった。最速上映の熱狂冷めやらぬ中、トークイベントがスタート。

MCより今の心境を問われると、監督は「よかったでしょうか…?」と会場に不安そうに聞きつつ、「自分が笑わせようと作ったポイントで客席から笑い声が聞こえなかったらどうしようかと思っていました」と率直な気持ちを述べると、会場からは大きな笑い声が。

仲プロデューサーは「今、ステージに戻って来たときに客席から『サイコ―』『おもしろかった』と言ってくれて、本当にうれしく思うとともに、ほっとしました」と会場の熱気を前に笑顔をこぼす。初回上映会で観客の皆さんと一緒に見ていた監督は、間近に感じたリアルな観客の反応について、「お客さんが笑ってくれることがとてもうれしかったです。当然嫌な気持ちにするために作っているわけではないので、みなさんに笑ってもらえて、面白かったよ、と聞けるのが一番です」と振り返る。

改めて映画化の発表がされてから本日に至るまでについて一番苦労したことついて問われると、「(制作スタッフより)プレゼン映像を見せられた時に、『SEEDっぽくない』と戻したことがありました。矛盾しているけど、自分は『これがSEEDだ』と思われないように、型にはまらないように、平井さん、重田さんともこだわってもきました。」(監督)、「制作スタッフは、自分も含めて学生時代に『SEEDシリーズ』を見ていたという世代が多く、正直『SEED』っぽさの型にはまっていました。それも含め、監督の追い求めるものを掴むためのコミュニケーションの構築に1年くらいかかってしまいました」(仲)と苦労を振り返った。

そしてここから上映後ということで、本作の内容について触れたエピソードに。キラとラクスの二人の関係がとても印象的に描かれた本作。ラクスのセリフや2人のシーンなど、印象深いシーンが沢山描かれたことに触れながら「彼らのセリフがストレートな表現になっていた点は、みなさんが面白がってくれたらよかったのですが、TVシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな?と迷う面もあり、葛藤しながら作りました」(監督)と、制作秘話について明かす。

また、キラとラクスだけでなく、他キャラクターの活躍について仲は「『SEEDシリーズ』の魅力はキャラクターの言葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも『あの状況で話す内容がそれ!?』という印象も受けましたが、それもSEEDらしいですよね」と、劇中のシーンについても触れた。

さらに、冒頭の主題歌「FREEDOM」から始まるアクションシーンや、艦隊戦など迫力の映像満載のアクションシーンについても「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」(仲)と、こだわりのシーンに自信を見せた。

さらに本作を彩る音楽についての話題に。西川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」や、See-Sawによるエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」など長年「ガンダムSEEDシリーズ」の音楽を支えてきたアーティストに加え、公開前は未解禁だった挿入歌「望郷」を中島美嘉が務めていることが明らかに。

同楽曲は、主題歌「FREEDOM」に続き、作詞・作曲・編曲を小室哲哉が手掛けていることを公表すると、会場は驚きの拍手に包まれる。さらに本作でもファンが涙するこの楽曲ラインナップについて、監督は「音楽の力というのは大きいですよね。特に西川さんは公私ともに長い期間本当に『ガンダムSEEDシリーズ』を応援してくださっていました」と西川貴教に感謝を述べつつ、「小室さんとはじめてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数日たったら小室さんが『もう一曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿入歌が上がってきました」と衝撃の裏話を明かすと、仲は「びっくりしちゃいましたよね。これ本当の話ですよ。」と楽曲決定に関する思い出を振り返った。

さらに、会場のファンにマイクを渡す、まさかの“質問会”も開催され、深夜3時を過ぎても興奮冷めやらぬ会場であったが、最後に代表して監督がご挨拶。

福田監督:およそ20年間、たくさんのファンに支えてもらっただけでもうれしいですが、さらに「SEED」を見たいという声が上がることが何よりもうれしいことです
とSEEDファンへ熱いメッセージを送った。

約20年の年月を経て、遂に「SEEDシリーズ」完全新作の「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、本日1月26日(金)より全国ロードショーとなります!

2月9日(金)からはラージフォーマットでの上映も決定しておりますので何度でも劇場へ足をお運びください。

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