林家正楽さん死去 寄席「紙切り芸」の第一人者

紙を切る林家正楽さん=2015年12月、東京都内

 寄席紙切り芸の第一人者として知られる林家正楽(はやしや・しょうらく、本名秋元真=あきもと・まこと)さんが21日午前6時29分、東京都の病院で死去した。76歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。

 高校卒業後、会社勤めを経て、1966年に二代目林家正楽に入門。88年に林家小正楽、2000年に三代目林家正楽を襲名した。観客からの注文に応じ、はさみで人物や動物、風景などを即座に紙から切り抜いていく芸風で親しまれた。

 20年に紙切り芸の分野で初めて芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。23年には松尾芸能賞の功労賞にも選ばれた。

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