小型ロケット3月9日打ち上げ 国内初の民間射場、和歌山

地元協議会を終え、取材に応じるスペースワンの遠藤守取締役=26日午後、和歌山県串本町

 宇宙事業会社スペースワンは26日、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」(和歌山県串本町)から同社初となる小型ロケットを3月9日に打ち上げると明らかにした。

 宇宙空間への打ち上げに成功すると、民間企業では北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」に続き国内2例目となる。串本町で開かれた地元協議会での説明後、スペースワンの遠藤守取締役は「20年代に年間20機を打ち上げたい」と意欲を見せた。

 同社はキヤノン電子やIHIエアロスペースなどが出資して18年に設立。ロケットは全長18mで、小型衛星を臨機応変に宇宙に送り届ける「宇宙宅配便」の事業化を目指している。

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