紙切り芸の林家正楽さんが死去、76歳 最後の寄席出演の2日後

寄席紙切り芸の第一人者で知られる林家正楽(本名・秋元真=あきもと・まこと)さんが21日に死去していたことが分かった。76歳。26日、落語協会が発表した。同協会の公式サイトには「当協会の林家正楽(本名:秋元真)が、令和6年1月21日(日)午前6時29分、永眠いたしました。(76歳)葬儀は近親者のみで執り行われました。最後の寄席出演は、令和6年1月19日の末廣亭でした。謹んでご冥福をお祈りいたします」と記された。

正楽さんは1948年1月17日生まれ、東京都出身。1966年に二代目林家正楽に入門。1988年に林家小正楽、2000年に三代目林家正楽を襲名した。2020年に芸術選奨文部科学大臣賞、2023年には松尾芸能賞の功労賞、浅草芸能大賞の大賞を受賞した。

落語協会の柳亭市馬会長もコメントを発表。「亡くなる前日、急に休まれたので、普段そういう人ではないだけに、余程調子が悪いのでは?と心配していましたが、こんなに早く、お別れする事になろうとは、夢にも思いませんでした」「長い間、本当に長い間、ありがとうございました。お疲れさまでした。好きな焼酎のお湯割り、ゆっくりやって下さい。またどこかで、会いましょう」などと偲んだ。

(よろず~ニュース編集部)

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