スポーツクライミングの上柿銀大(ぎんた)(軽米高2年)が、2月からの新シーズンに向けて意欲を高めている。岩手県の「いわてスーパーキッズ事業」をきっかけに競技を始め、わずか3年半で昨季のワールドカップ(W杯)に出場した。「五輪でのメダル獲得」を掲げ、めきめき成長する17歳の逸材は「トップレベルにはまだ遠い。世界で活躍するためにもっと脚の力をつけたい」とひときわ強い向上心で躍進を誓う。
上柿は、高さ15メートルの壁を登るタイムで争うスピードが専門。競技を始めたばかりの軽米中1年時には2分かかったが、昨年10月には5秒65をマーク。5秒前後とされる世界トップクラスの背中が見えるレベルまで成長した。
現在は今季最初の公式戦となるユース日本選手権(2月25日、佐賀県多久市)に向けて調整を続けており、「まずは日本で頂点を取り、今年は世界ユース選手権での優勝を目指す。将来的には五輪でメダルを取りたい」と力強く目標を語った。