北陸新幹線に合格通知 金沢―敦賀開業50日前

石川県内全線開業まで50日のカウントボードに見入る利用客=26日午前11時半、JR金沢駅

  ●国交省、地震「影響なし」

 3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀開業の50日前となった26日、国土交通省は同区間の線路や駅舎など鉄道施設の安全性が確認できたとして、JR西日本に完成検査の合格を通知した。斉藤鉄夫国交相は閣議後会見で、「能登半島地震による検査対象施設への被害は生じておらず、検査結果に影響はなかった」と述べた。

 金沢―敦賀間は115.9キロで、6カ所に新たな新幹線駅ができる。検査はJR西の申請を受け、昨年11月から実施し、線路や駅舎のほか、トンネルや車庫、信号設備などを調べた。

 JR西は地震後、訓練運転を再開しており、予定通りに開業する。斉藤氏は「北陸新幹線が復旧、復興の原動力になると期待している」と述べた。

  ●27日から大宮駅でPR

 JR金沢駅では26日、石川県内全線開業までの日数を示すカウントボードが「50日」となり、利用客らが見入った。

 小松、加賀、能美の3市は27日から3日間、埼玉県のJR大宮駅で、県内全線開業をPRする。3市の職員と、小松市内の料理店や旅館の女将(おかみ)でつくる「こまつ女将の会『小珠(こたま)の和』」のメンバーら延べ約20人が、駅構内で各市の観光パンフレットやグッズを配る。

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