寒に耐え春を待つ 奄美大島=リュウキュウアサギマダラが集団越冬

鹿児島県奄美群島は1月23日、今季一番の寒気の影響を受け、各地で最高気温が15度に届かず真冬の寒さとなった。奄美大島北部の林では、リュウキュウアサギマダラが集団で越冬する様子が見られた。北風の吹き込まない木立で体を寄せ合い、寒さに耐えながら春を待っている。

身を寄せ合って越冬するリュウキュウアサギマダラ=23日、奄美大島

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成虫で冬を越す数少ないチョウで、奄美が北限。褐色の羽に鮮やかな水色のまだら模様が美しい。気温が15度以下になると活動を休止し、木の枝やつる性の植物に群がってぶら下がる。日中、気温が高くなってくるとひらひらと羽ばたきだす。

同日の最低気温(午後5時現在)は奄美市笠利町の10・0度、伊仙町の10・1度、瀬戸内町古仁屋の10・3度など。予報によると、24日も寒気の影響で奄美市名瀬の最高気温は13度、最低気温9度と厳しい寒さが続く見込み。

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