【裏金事件】立件されなかった自民党安倍派幹部の処分・進退に注目集まるなか塩谷座長の判断は?(浜松市)

通常国会が26日から始まり「政治とカネ」をめぐり、国会論戦もスタートします。こうした中、裏金事件で立件されなかった安倍派幹部の処分や進退に 注目が集まっています。塩谷座長の判断は?

26日から始まった通常国会。自民党の政治資金をめぐる裏金事件を受け、国会では「政治とカネ」の問題が最大のテーマとなっています。

先週、解散することを決めた自民党最大派閥の安倍派では、収支報告書に記載のないキックバックを受けていたものの立件が見送られた塩谷座長など、幹部7人の処分や進退が注目されています。

自民党内では、処分を求める声が高まっていて、茂木幹事長は、安倍派の一部の幹部に対し、離党や議員辞職を念頭に、政治責任をどうとるのか自ら判断するよう求めています。党として正式に離党勧告などの厳しい処分を出す前に、安倍派幹部に自発的に責任を取るよう求める形となっています。

こうした中、比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立座長は25日、地元・浜松市で、後援会の会員である企業や団体に対して、裏金問題に関する説明会を開き、支援者に謝罪しました。説明会では、「政治的に迷惑をかけた」と何度も謝罪した上で、「5年間で234万円」のキックバックについては、“収支報告書に記載していなかった”と説明。しかし、未記載があったことは知らなかったと釈明したほか、自身の進退についても明らかにせず、今後、記者会見を開く考えを伝えたとうことです。

1時間に及ぶ説明会が終わり報道陣の前に現れた塩谷座長は…

(安倍派 塩谷 立 座長)

Q:234万円の詳細は?

「はい」

Q:離党や議員辞職の考えは?

「・・・(無言)」

そのまま会場を後にしました。

25日夜、東京へ向かう塩谷座長を再び直撃しましたが・・

(安倍派 塩谷 立 座長)

Q:党から辞職の話が出ているが自身の進退はどう?

「・・・(無言)」

質問には答えず立ち去りました。

今回の問題を受け、26日に都内では、市民団体が、安倍派幹部らが立件されなかったことに対し、検察審査会に審査を申し立てました。

( 申し立てをした市民団体 早川芳夫 氏)

「権力を行使する政治家たちは、一般国民よりも厳しい倫理観が求められることが当たり前。“権力にいる者が権力によって守られる”こんなことが許されていいのかということが告発・申し立てをした理由」

検察審査会は今後、数か月かけて、不起訴が妥当だったかどうか改めて審査することになります。政治資金をめぐる事件で失墜した信頼を回復できるか、塩谷座長を含めた安部派幹部の今後の進退に注目が集まります。

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