ブラジル1部の名門サンパウロFCは19日、2024シーズンの新ユニフォームを発表した。
キットサプライヤーはadidasとの契約が終了し、この新ユニフォームからアメリカのスポーツブランドNew Balanceに変更。JリーグではFC東京やサガン鳥栖のサプライヤーとしても知られるNBとは、今回がクラブ史上初のパートナーシップ締結となる。
Sao Paulo 2024 New Balance Home
サンパウロ 2024 New Balance ホーム ユニフォーム
初のNB製となる2024新ユニフォーム。ホームはいくつかあるクラブの愛称の一つ“Clube da Fé”(信念のクラブ)をテーマにデザインされた。クラブは1930年に誕生し、その歴史は今年で94周年を迎える。そんな歴史に敬意を込めた伝統的でクラシックなスタイルとなっている。
背面の首元には今回のテーマとなった愛称“Clube da Fé”を、クラブカラーのレッドとブラックでレタリング。
デザインでの注目ポイントの一つは襟のトリコロールで、2012年以来の復活となった。
襟にトリコロールといえば1992年と93年でのユニフォームが浮かぶ。2年連続で南米王者となりトヨタカップでも2連覇を成し遂げたチームが着ていたもので、襟にトリコロールを配したのは92年が最初だった。
昨年、噂話の段階で新サプライヤーにNBの名前が浮上した際はデザインを心配する声も聞かれた。だが、ベールを脱いだユニフォームは非常にシンプルで伝統的なもので、まずは無難なスタートとなったようだ。
Sao Paulo 2024 New Balance Away
サンパウロ 2024 New Balance アウェイ ユニフォーム
アウェイユニフォームも伝統的なクラブカラーのストライプデザインを継承。こちらはクラブのユース部門の功績を讃えるデザインだ。
常に新たなスター候補生を発掘し人材を育成するサンパウロのユース部門。レッド、ホワイト、ブラックのトリコロールは、そんな卓越したプロジェクトを強調するもので、それは背面に刻まれた言葉へとつながる。
背面の首元にゴールドでレタリングされた言葉は“A História Começa Aqui”(物語はここから始まる)。「ここ」とはサンパウロ州のコチアという街にあるトレーニングセンターでの若手育成を指し示しているものだ。
ホームのデザインテーマ「Clube da Fé(信念のクラブ)」、そしてアウェイの「若手選手の始まりのストーリー」。どちらもクラブの“根本”がテーマで、New Balanceという新たなパートナーとともに原点を見つめ直したユニフォームと言えるのかもしれない。
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2024新ユニフォームはクラブ公式オンラインストアや南米のNew Balanceオンラインストアなどで販売中。
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