男性巡査が大麻成分を含む薬物吸引疑い 警部補は同僚女性の体触る 兵庫県警が懲戒処分

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 大麻成分を含む薬物を摂取したとして、兵庫県警は26日、神戸市内の警察署の男性巡査(21)を停職6カ月の懲戒処分とした。巡査は同日、大麻取締法違反(共同所持)容疑で書類送検され、依願退職した。

 県警によると、巡査は2023年4~10月ごろ、高校の同級生だった男性宅で、大麻成分を含む薬物を約10回吸ったとされる。

 同年10月末、西播方面で職務質問を受け、一緒にいた男性の薬物所持が発覚。その後の捜査で巡査の尿から大麻の陽性反応が確認され、「仕事を辞めるかどうか悩んでおり、男性に勧められて吸った」などと話したという。

 県警では同年8月、20代の警察官3人が大麻の吸引などで処分されており、植村琢也監察官室長は「総力を挙げて防止に取り組む中、同種事案が発生したことは極めて遺憾」とした。

 県警はほかに、同僚の女性警察官の体を触ったとして、阪神方面の警察署の男性警部補(34)を不同意わいせつ容疑などで書類送検し、停職3カ月とする処分も発表した。警部補は依願退職した。

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