【冬でもバイクで走りたい!】寒い時期にもおすすめの海岸線ツーリング【その1】

日本各地の走って気持ち道、楽しい道、美しい道などを紹介しているモトメガネの人気コンテンツ『日本百名道』。
北海道から沖縄県まで、紹介している道は100本以上にわたる。

今回はその名道の中で、冬でも走りたくなる眺望の良い絶景道を紹介しよう。

さらに『道の駅』コンテンツもあるので、そちらと合わせてルートを組めば完璧!
ぜひともツーリングプランに役立ててほしい。

【千葉】九十九里道路

〜 太平洋を横目に走る爽快なシーサイドライン〜

日本有数の砂浜が続く九十九里浜の海岸沿いをひたすら走る有料道路で別名「波乗り道路」。北は片貝海岸から南端の一宮まで砂浜を横目に爽快なドライブが楽しめる。

東金九十九里道路で東進すると九十九里で海岸沿いの道路と合流。北へ行くと片貝、南に行くと一宮となる。片貝から不動堂までは無料区間。さらに北にある蓮沼海岸あたりから南下して九十九里浜道路にはいり、不動堂で一端降りてビーチタワー周辺で戯れ、再び不動堂から一宮まで一気に走るのがお薦め。

道はほぼ直線で砂浜の景色が続く。場所によっては海岸線を望めない場所もあるが、空が広いのでとにかくいい天気の日に走るのが最高だ。

夏場は海水浴場が点在するため、通行には注意が必要。夏の人で賑わう雰囲気もいいが、砂浜と海をのんびり眺めつつ走りたい。

【愛知】三河湾スカイライン/県道525号線

〜 三河湾を望みながら走れるスカイライン〜

三ヶ根山(さんがねさん)スカイラインから連なる『三河湾スカイライン』は、国道23号線の幸田町深溝から国坂峠に至る延長17.6kmの元有料の観光道路。遠望峰山(標高436m)、五井山(標高454m)の山々の尾根を縦走し、ところどころで三河湾が一望できる。2006年2月から無料化され、正式名は「愛知県道525号蒲郡環状線」になったが、『三河湾スカイライン』の名称は愛称として残された。

三ケ根スカイラインは現在も有料道路で3つの展望駐車場が維持されているが、三河湾スカイラインの方は無料化に伴って、すべての展望駐車場は閉鎖され安心して眺望が楽しめる場所はなくなった。一番人気だった遠望峰山展望台の入口は閉鎖され、展望台施設も取り壊されてしまった。何とか展望のいい場所から撮影できるのは、幸田側に近い直線部分の脇にわずかな路側帯があるくらいだ。昼間はいいが夜はとても危険なのでやめた方がいい。

【三重】パールロード/県道128号線

〜 志摩半島を南北に駆け抜けるシーサイドライン〜

日本を代表するリアス式海岸である志摩半島を、鳥羽の麻生の浦大橋から志摩の阿児までを走る全長23.8kmのドライブウェイが『パールロード』だ。出発地点の麻生の浦大橋は今浦と本浦を結ぶ全長約196mの白いアーチ型の橋。真っ白な姿が生浦湾を背景に美しく輝く。この橋をわたると丘陵を駆け上がり、展望のいい高原を穏やかなアップダウンを繰り返しながら進む。

道路沿いにはいくつもの展望地が用意されているが、的矢湾を眺望する鳥羽展望台・箱田山園地が一番のお薦めだ。パールロードから専用の脇道で山の上に登った場所にある。伊勢湾から太平洋までほぼ360度のパノラマが広がり、レストランや園地には東屋もあり、のんびりと食と景色を楽しめる場所になっている。

このあと道路は高速のワインディングを繰り返すが、だんだんと森林の中を走り展望はあまり開けていない。そしてゆっくりと下りながら、パールロードの終点近くで美しい真紅の的矢湾大橋が出迎えてくれる。橋のたもとには駐車場があり、周辺の撮影にはもってこいの場所だ。

的矢湾大橋を渡ったら、左折して半島を進んだ場所にある安乗崎灯台もなかなかの絶景地で、立ち寄りには最適な場所。灯台上からは今走ってきたパールロード方面を一望できる。英虞湾周辺はリアス海岸の天国で、景色のいい展望台があちこちにある。ぜひ、御座白浜まで足を伸ばして周辺を楽しんでもらいたい。

日本有数の真珠の産地であることから、周辺の観光地には真珠のお土産品が並んでいる。また牡蠣の養殖も盛んなので、カキのシーズンになると、オイスターロードと呼ばれる浦村エリアにはカキ小屋やカキ食べ放題の店がオープンする。ポツンと一軒家で紹介された海女さんのお店は、パールロード中間の菅崎園地にある。

周辺にはライダーズカフェやライダーズハウスがいくつもあるので休憩に利用するとよいだろう。

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