みんつく党大津綾香氏「立花さんと一刻も早く縁を切りたい」斉藤健一郎、浜田聡両参院議員の除名揺るがない

みんなでつくる党(旧政治家女子48党)の大津綾香党首(31)が26日、都内で会見し、2024年度の政党交付金(助成金)を受ける資格を喪失したことや、立花孝志氏(56)が党に対して債権者破産申立てを行ったと発表したことを受け、今後の党運営の方針を説明した。

みんつく党は斉藤健一郎(43)、浜田聡(46)両参院議員が党所属届を期日までに提出せず、約3・3億円が見込まれていた政党助成金がゼロになった。党役員会は19日、両氏の除名処分を決定。大津氏は「所属を示す確認書類を所定の期日までに提出しなかったことにより、党に多大な損害を与えた。書類をスタッフに取りに行かせたにも関わらず拒むなど、所属議員としても社会人としても極めて無責任で不誠実な行為を繰り返した」と理由を示した。

さらに「事実でない情報を発信したり、役員や関係者に対して誹謗中傷を行うなどの行為を繰り返し行っている。約3・3億円を受け取ることができなくなった。多大な損害を党に与えたこと、党関係者に誹謗中傷の妨害を行ったことについては、損害賠償を求めて提訴する」と法的措置を予告した。

党の代表権争いにもからみ、斉藤、浜田両氏は除名処分に不服を申立ている。大津氏は「役員会で決めると党規約で決まっている。役員でない所属議員の方のご意見は一応お聞きしますけども、決定に関して影響するものではない」と揺るがない。「ご自身で『離党しました、無所属議員になりました』って大々的に発信した後、いやいや所属しているみたいなことを仰られても、意味がわからない。これ以上のやりとり自体が不毛。代表権の裁判もあり、そこで決着をつければいいんじゃないか」と切り捨てた。

無所属の国会議員をみんつく党所属の議員にすべく、勧誘に力を入れる。係争中の党の代表権争いに触れ「3月に代表権裁判を決着しますので、正式に立花氏側と縁が切れるかなという期待がある。そこから本格的なリクルートができるのかなと私は考えています」と、スカウト活動の本格化を見通す。記者からの「立花さんと一刻も早く縁を切りたい感じですか?」と問われ「本当にそうです」と力を込めた。

大津氏は2023年3月8日、政治家女子48党所属の参院議員だったガーシー被告(52)が帰国しなかったことを受け引責辞任した立花氏の後を受け党首に就任。すぐに代表権バトルに巻き込まれた。「1年間、新入社員みたいなものだったわけですけれども、そこからいきなり代表になり、元代表と戦うみたいなそういうストーリーみたいな感じ」と振り返った。

立花氏らによる党の不正な資金流出や、不正な会計があると主張する大津氏は「不正の問題について、すごく真剣に取り組んでまいりました。私自身も殺害予告であったり、業務妨害とか党関係者もすごく脅迫を受けた。その中でも政治と金の問題は重点的にやっていきたいという思い」と、党の今後を見据えた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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