菅井八段 王将戦、初白星挙げるか 27日から藤井八冠と第3局

 将棋の菅井竜也八段(31)=岡山市=が藤井聡太王将(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖との八冠=に挑む第73期王将戦7番勝負の第3局が27、28日、島根県大田市の「国民宿舎さんべ荘」で指される。開幕2連敗を喫した菅井八段が初白星を挙げ流れを引き戻すか、藤井王将が3連勝で防衛に王手をかけるか、三たび熱戦の火ぶたが切られる。

 現役のトップ棋士では数少ない振り飛車党の菅井八段と、居飛車党の藤井王将の対決らしく、ここまで2局は菅井八段が「三間飛車」、藤井王将が「居飛車」の戦法を採用し、第3局も対抗形の展開が予想される。先後の入れ替わりで、次は菅井八段が先手番。藤井王将は、後手ではやや勝率が落ちるだけに、菅井八段にとってはタイトル奪取に向けての大一番となりそうだ。

 王将戦7番勝負は2日制で、持ち時間は各8時間。先に4勝した棋士がタイトルを獲得する。菅井八段が奪取すれば初戴冠、藤井王将が防衛すれば3連覇となる。

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