メドベデフ、2セットダウンからズベレフを撃破し決勝へ! 2021年全米以来のグランドスラム2勝目に王手[全豪オープン]

メドベデフが2セットダウンから驚異のカムバックで2年ぶり3度目の決勝進出

1月26日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス準決勝が行われ、第3シードのダニール・メドベデフ(同3位)が第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同6位)を2セットダウンから逆転勝ち。5-7、3-6、7-6(4)、7-6(5)、6-3で下し、2年ぶり3度目の決勝に進んだ。

2021年の全米オープン以来となる2度目のグランドスラム優勝を狙うメドベデフは、全豪オープンで2021、22年に準優勝と、あと一歩のところまで迫っている。今大会は初戦からタフな試合を強いられてはいるものの、持ち前の堅い守備で粘り強くプレーし、勝ち上がってきた。

決勝への切符をかけて対戦したのは、準々決勝で第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)を6-1、6-3、6-7(2)、6-4で撃破したズベレフ。直接対決では11勝7敗と、昨季は5勝1敗と勝ち越している。

第1セット、ズベレフがパワーとキレのあるショットでメドベデフを左右に動かし、堅い守備を崩す。第3、第5ゲームでブレークに成功し4-1とリードを広げた。追い上げたメドベデフだが、第11ゲームでブレークを許して5-7で失ってしまう。第2セットも積極的な攻めを繋げたズベレフを前に3-6で落とし、あとがなくなってしまう。

テンポ良くポイントを奪うズベレフの良さが際立った第1、第2セットから一転、第3セットはメドベデフも攻守の切り替えを早く、危なげなくサービスをキープ。締まった展開はタイブレークまで続いたものの、メドベデフが一歩上回り7-6(4)でセットを取り返した。

第4セットも両者なかなか隙を作らず、第3セット同様にブレークのないままタイブレークに突入する。相手のダブルフォールトでリードしたズベレフだが、続くサーブで2本ともミニブレーク。メドベデフがサービスエースを決め、7-6(5)でセットを取って試合を振り出しに。

運命の最終セット、競った中でミスのないプレーで2セットを連取したメドベデフに流れが傾き、ズベレフは苦しい展開。第1セット第12ゲームから度々ピンチをしのぎ、19ゲーム連続でサービスキープしていたズベレフが、第5ゲームでミスを重ねてメドベデフが遂にブレーク。第9ゲームも破って、6-3と4時間18分の激闘に終止符を打った。

同大会3度目の決勝で対するのは、第4シードのヤニック・シナー(イタリア/同4位)。今大会を10度制している王者、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)に快勝し、初の決勝に進んだ。

対戦成績は、メドベデフが6勝3敗としているものの、直近では3連敗中。今大会、失セットわずか1と勢いに乗る22歳を退け、グランドスラム2勝目を挙げることができるだろうか。

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