朝乃山「復活」勝ち越し 大相撲初場所

 大相撲初場所(両国国技館)13日目の26日、西前頭7枚目の朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)が再出場し、東前頭3枚目の豪ノ山(武隈部屋)を小手投げで仕留め、勝ち越しを決めた。朝乃山は「まだ2日ある。2桁勝利も目指せる」と闘志を燃やす。

 5日ぶりの本場所の土俵はなかなか始まらなかった。後から手を着いた朝乃山がつっかけ、3度目でようやく立ち合い成立。相手の鋭い出足に下がったが冷静だった。突き、押しを下からあてがってしのぐ。右で抱えると豪快な小手投げで逆転した。

 休場原因の右足首のけがについて「大丈夫。動けるようになったから出ている」と強調。相撲内容には「前へ出て攻めたかった」と反省も忘れなかった。

 14日目は西前頭筆頭の熱海富士(伊勢ケ濱部屋)と対戦が決まった。初顔合わせとなった昨年秋場所では朝乃山が寄り切りで勝利している。

 

 ■今場所成績 8―2―3休       27日の相手

 ○朝乃山 こてなげ 豪ノ山(前頭3)● 熱海富士(前頭筆頭) 

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