恵方巻きロス削減呼びかけ 5歳以下は節分豆にも注意

 2月3日の節分に食べる恵方巻きについて、消費者庁が廃棄や食べ残しといった「食品ロス」の削減を呼びかけている。過去に売れ残りが大量廃棄され社会問題にもなったことから、予約購入を推奨。節分恒例の豆まきに関しても、5歳以下の子どもは豆を喉に詰まらせるリスクがあるとして、食べさせないよう注意を喚起している。

 恵方巻きを巡っては2019年、農林水産省がコンビニやスーパーの事業者向けに業界団体を通じて廃棄の防止を要請。近年は大量廃棄を防ぐために小売業者が予約販売を強化するなどの取り組みを進めている。

 自見英子消費者担当相は1月23日の記者会見で、過去の売り上げ実績を踏まえて需要に見合った販売をする小売店が増えていると述べ、「消費者の皆さまには予約購入や食べ切りに努めていただき、ロス削減にご協力いただきながら節分を楽しんでほしい」と訴えた。

 また消費者庁は、節分の豆まきに関しても注意点を紹介。豆まきに使われる大豆をはじめ、硬い豆やナッツ類は、かみ砕く力やのみ込む力の弱い子どもにとっては危険として「5歳以下の子どもには食べさせないように」と呼びかけている。

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