スマホ操作や楽器の演奏など指の使用機会は多い。負担を軽減するため正しく指を曲げる関節の位置とは?【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】

指の付け根は、握りこぶしをつくるとわかる【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】

器用に動かせて便利な指は、使用機会も多く、実は負担も大きくかかっています。単純なつかむという動作、キーボードやスマートフォン操作、ピアノやギターの演奏などが、思い当たるでしょうか。

指への負担は、指の動きを手の平で行っているのか、手の甲で行っているのかで運命が分かれます。手の平を見ると、指の付け根は、どう見ても指と手の平の境A、だと思います。続いて手の甲を見てください。こちらから見れば、指の付け根はBです。AとBとでは、位置が違います。

もしもAを指の付け根とイメージしていると、Aを折り曲げようとします。しかし実際に折り曲がるのはBなので、そのギャップが余計な負担を招きます。指がこわばり、痛みを生じやすくするのです。

Aに意識をおいていた人は、Bに意識をおきなおして、よく観察しながら動かしてイメージを更新してください。指でかけられる力強さも増して、負担を軽減できます。

【出典】『疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖』
著者:小池義孝 イラスト:千葉さやか(Panchro) 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
一義流気功治療院院長。昭和48年生まれ。平成18年「気功治療院一義流気功」を東京に開設。翌年に、気功治療の技術を伝える「一義流気功教室」を開設する。気功治療の内容はどの流派にも属さず、独自の歩みを続ける。肩こり、腰痛、猫背といった肉体の問題から、メンタルの問題まで、幅広く対応している。著書多数。30万部を超えるベストセラーになった『ねこ背は治る!知るだけで、体が改善する「4つの意識」』を始めとし、国内15冊、海外翻訳版(台湾、韓国)3冊、約累計70万部を送り出している。

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