奈良女子高校のアニメーション部、若い感性でデザイン 「大立山まつり」関連催しのキャラクター - 仏像イメージを再現し制作

大立山のキャラクターをデザインした奈良女子高校の生徒ら=26日、奈良市三条宮前町の同校

 奈良女子高校(奈良市三条宮前町)のアニメーション部の生徒がきょう27日から2日間、平城宮跡(同市二条大路南3丁目)で開かれる、大立山まつり2024「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」(同実行委員会主催)に合わせて開催中のデジタルスタンプラリー「大立山と世界遺産をめぐるスタンプラリー」に登場する「大立山」のキャラクターをデザインした。

 大立山は「持国天」「広目天」「増長天」「多聞天」の仏像を元にした高さ約7メートルの巨大な山車で県庁のほか、県内4カ所に設置されている。

 部員たちが昨年秋の天平祭でデザインした天平人キャラクターが好評だったことから、若い世代に参加してもらえるデザインの作成を再度依頼された。

 主に開発に携わった同部2年生6人は、短い納期の中、仏像のイメージを壊さないよう忠実に再現し、何度も改良して完成。また、同キャラクターの他にも、せんとくんなどが登場するデジタルフォトフレームなどのデザインも行った。

 顧問の岡本英里教諭は「いいものを作ろうと力を合わせて取り組んでくれたので、予想以上の成果を出せたと思います」と話し、部員の川内美羽さん(17)は「自分たちで作ったキャラクターは愛着が湧く。仏像にも興味を持ってもらえたら」と話していた。

 アプリ「COCOAR」をスマートフォンでダウンロードし、世界遺産や寺社など県内20カ所でデジタルスタンプを集めるとポイントに応じて景品に応募できる。実施期間は2月25日まで。

 大立山まつりは27、28の両日、午前10時〜午後4時まで。県内の市長村が誇る一品を集めた「あったかもん販売・市町村PR出店」や伝統行催事のステージなどが開催される。

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