若鶴酒造(富山県砺波市)のサンシャインウイスキー、70年の歴史に幕

1月末で出荷を終えるサンシャインウイスキー

 若鶴酒造(富山県砺波市三郎丸、稲垣貴彦社長)は31日、70年にわたって愛飲されてきたブランド「サンシャインウイスキー」の出荷を終了する。戦後の荒廃から「再び日を昇らせる」と思いを込めた同社最初のウイスキー。2017年に改修した三郎丸蒸留所で新たな商品作りに取り組んでおり、長年親しまれたブランドに区切りを付ける。

 同社は戦後、食糧不足で酒米の入手が困難だったことから蒸留酒の製造に進出。1952年にウイスキーの製造免許を取得し、翌年から「サンシャインウイスキー」のブランド名で発売した。一升瓶(1800ミリリットル)で販売し、まろやかな味わいとスモーキーな香りに根強いファンが多い。

 今後はさらに原材料にこだわり、ブレンド用アルコールを使わない商品作りを徹底する。

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