巨石落下で国道305号通行止め、解消「最大1カ月」 福井市越廼地区、県が見通し示す

国道305号の落石現場の復旧作業=1月25日、福井県福井市蒲生町

 福井県福井土木事務所は1月26日、落石による福井市蒲生町の国道305号の通行止めは、2次崩落の防止や被害設備の復旧などで、解消に最大1カ月程度が必要との認識を示した。同事務所の調査で、直径約4メートルの巨石は路面から高さ約140メートルの斜面から落ちてきたとみられることも分かった。

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 落石は24日午後2時ごろ発生したとみられる。巨石があった斜面周辺には、直径40~80センチの石があり、防護ネットなどで落下防止措置を講じる。木の根の侵食で土が緩み、落石につながったとみられるという。

 斜面を補強する擁壁や落石防護柵の一部も落石で破損しており復旧を進める。道路上の巨石は砕いて撤去する予定。路面の修繕も含め、2週間から1カ月程度が必要とした。

 通行止めは蒲生町内の1.2キロ。う回路がある。落石の影響で道路脇の斜面上を通るケーブルが断線し、24、25日には同市越廼地区などで一時通信障害が発生した。

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