コンビニ店長ぎりぎりで詐欺被害防ぐ「高額当選」メールで犯罪確信 電子マネー購入希望の高齢者救う

感謝状を受け取る藤原さん(右)=京丹波町和田・ミニストップ瑞穂町和田店

 京都府警南丹署は特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、京都府京丹波町のミニストップ瑞穂町和田店の店長藤原功さん(53)に感謝状を贈った。

 昨年12月5日、藤原さんは電子マネーを購入しようと来店した70代男性を対応。男性の携帯電話を確認したところ、「高額当選」「電子マネーを購入してください」といった内容のメールが多数届いていたことから、即座に詐欺を疑い、南丹署へ連絡した。

 藤原さんは同様の事案で、昨年7月にも同署から表彰を受けており、今回で2回目。警察から提供される特殊詐欺の事例が役立ったといい、「年々、詐欺の手口が複雑化している印象がある。水際で被害を防止し、今後も地域に貢献していきたい」と話した。

 南丹署によると、昨年管内で認知した予兆電話などは125件。2022年は年間54件で大幅に増加しており、注意を呼びかけている。

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