救助や放水の手順確認 文化財防火デー 長崎・出島和蘭商館跡

中島川に向かって放水する職員や署員=長崎市出島町

 文化財防火デーの26日、長崎県長崎市出島町の国指定史跡「出島和蘭商館跡」で消防訓練があり、施設職員や市中央消防署員ら約40人が参加。救助や放水の手順を確認した。
 砂糖を保管していた様子が再現されている「三番蔵」で漏電し出火したと想定。職員が消火器で初期消火をし、来場者の避難誘導や通報の流れを確認した。また男女3人が建物内から逃げ遅れたとして、通報を受けて臨場した署員らが救助。施設内に止めたポンプ車からホースを引き、中島川に向かって放水した。
 訓練後、同署の麻生太郎警防2課長は「うまくいった点、悪かった点を精査し、火災に備えてほしい」と講評した。

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