メインオブジェは「九鯉化龍」 長崎ランタンフェスティバル 2月9日から 24日の皇帝、皇后も決定

メインオブジェ「九鯉化龍(ジュウリイファーロン)」のイメージ図(提供)

 約1万5千個のランタンが長崎の冬を彩る「長崎ランタンフェスティバル」。今年は4年ぶりとなるフル開催。2月9日から25日までの17日間、長崎市中心部で開かれる。干支(えと)の「辰(たつ)」にちなみ、竜をかたどったメインオブジェ「九鯉化龍(ジュウリイファーロン)」(高さ10メートル、幅4.5メートル)が新地町の湊公園に登場する。
 実行委が1月26日、イベント概要を発表した。ランタンフェスティバルは、長崎新地中華街の人々が1987年に始めた「春節祭」に由来し、29回目。
 今回は湊公園と中央公園(賑町)にステージを4年ぶりに設置し、変面ショーなど多彩なイベントが繰り広げられる。メインオブジェは鯉(こい)が波を飛び越えて鯱(しゃち)となり、竜に進化するという中国の伝承をモチーフにした。伝説上の生き物、鯱や白虎(びゃっこ)、中国に伝わる神「鍾馗(しょうき)」もお目見えする。
 皇帝パレードは2月17日と24日。17日の特別版は、同市出身のシンガー・ソングライター、福山雅治さん(54)と本県出身の俳優、仲里依紗さん(34)が皇帝、皇后役を務める(観覧申し込みは終了)。24日の皇帝役は同市出身のお笑いタレント、長崎亭キヨちゃんぽんさん(44)、皇后役は本県出身の俳優、森あゆさん(25)に決まった。市民約100人による「媽祖(まそ)行列」も11日と18日に開かれる。
 9日の前夜祭(湊公園、中央公園)で午後5時から手持ちランタン各千個を無料配布する。点灯式は10日午後5時半から両公園である。期間中の点灯時間は午後5時~10時(25日は午後5時~9時)。

© 株式会社長崎新聞社