果物描いた絵、県内を走る 障害ある子の入賞作、ラッピングバスに

障害がある人の社会参加促進につなげようと、県主催の絵画コンクール入賞作品をラッピングしたバス=県庁

 知的障害がある子どもの社会参加促進などを目的に、県が主催した「やまがたのくだもの絵画コンクール」の入賞作品をデザインしたラッピングバスが26日、県庁でお披露目された。県内4地域で7月頃までの運行を予定している。

 バスは両側面に、最優秀賞の長浜哲哉さん(18)=県立村山特別支援学校高等部3年=の「やまがたフルーツうんまっ!」をはじめ5作品を配した。お披露目式で吉村美栄子知事は「障害の有無にかかわらず活躍できる社会づくりに向け取り組みを進める」とあいさつした。長浜さんは「みんなが乗ると思うとわくわくする。これからもいろんな絵を描きたい」と喜んだ。

 山交バスと庄内交通が村山、最上、置賜、庄内の各地域で運行する各1台をラッピングした。村山、置賜の両地域を走るバスの車内では、県内のライオンズクラブが特別支援学校の児童・生徒を対象に募集した絵も展示している。

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