玖島中“株式会社” マルシェで商品販売 利益は株主に還元

「くしマルシェ」でカレンダーの購入を呼びかける生徒=大村市、玖島中

 地域活性化につなげようと授業の一環で模擬の「株式会社」を立ち上げた長崎県大村市立玖島中(同市久原1丁目、大場祥一校長)の2年生が23日、自分たちで企画した商品を販売する「くしマルシェ」を同校で開いた。
 生徒は大村、鈴田、三浦各地区の魅力を発信する5社を卒業生から引き継ぎ、いずれかに参加。社長や専務など役職を決め、事業内容を練ってきた。昨年9月には地域住民を対象に事業説明会を開き、商品販売の計画に賛同する「株主」を募った。
 「くしマルシェ」では体育館に各社のブースを設置。大村公園など市内の名所を撮影した写真入りカレンダー、特産品のミカンを使ったキーホルダーや果物を生かしたスイーツを販売し、クッキーやコーヒーを提供するカフェもあった。生徒は集まった保護者や地域住民、地元の小学生らに購入を呼びかけた。
 「OmuLove(オオムラブ)」は大村湾に生息するスナメリをデザインした缶バッジなどが入ったカプセルトイを販売。川下夕姫社長(14)は「売るものを決める話し合いに苦労した。大村は生きものや自然に恵まれて良いところだと思った」と話した。得た利益は「株主」への還元などに当てる。

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