性的少数者カップルの子どもらも支援、宝塚市が「ファミリーシップ宣誓制度」導入

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 兵庫県宝塚市は、LGBTQなど性的少数者のカップルの子ども、親を家族と認める「ファミリーシップ宣誓制度」を導入した。既に取り入れている「パートナーシップ宣誓制度」でパートナーを結婚相当の関係と認めているが、当事者の家族にも寄り添って支援を拡充させる。

 同市は2016年、県内で初めて「パートナーシップ宣誓制度」を創設。21年には阪神間7市1町で取り組みがそろい、自治体間の転居などの手続きを簡略化する協定を結んでいる。「ファミリーシップ宣誓制度」は同市以外に芦屋市、三田市が導入している。

 宣誓については、①パートナーシップ宣誓ができる要件を満たしている②パートナーの双方または一方の子ども、親である。子どもらが満15歳以上である場合は本人の同意が必要③パートナーが宝塚市以外の自治体でファミリーシップに相当する宣誓をしていない-ことを条件としている。

 希望する宣誓日の1週間前までに電話またはメールで予約する。当日、カップルで市役所を訪ね、住民票の写しや戸籍謄本などの必要書類のほか、パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓書を提出する。確認後、子どもや親の名前を記載した受領証カードなどが交付される。

 同市は「性的少数者に対する理解を促進させ、支援を広げていきたい」としている。市人権男女共同参画課TEL0797.77.9100 (西尾和高)

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