ウッズ絶賛のボールで 宮里優作、原英莉花らが新シーズンへ意気込み

宮里優作(左から2番目)、馬場咲希(同4番目)らブリヂストン契約プロが登壇した(撮影/石井操)

ブリヂストンスポーツ(横浜市戸塚区)は25日、都内で新製品発表会を行った。男女7人の契約プロが2月9日発売のボール「ツアーB X」「ツアーB XS」をPR。2024年シーズンに向けて意気込みを口にした。

22年モデルがアップデートされた今作の2機種は、それぞれ飛距離とコントロール性の向上を図った。特にショートゲームではタイガー・ウッズが「ディープ感」と表現する軟らかい打音と、チップショットでボールがフェースに長く乗る感覚を実現した。

宮里優作は「タイガーの言うディープ感を自分でも感じられる。音と打感がそろうのは難しいが、僕が使うXはそこがいい。かゆい所にさらに手が届いた」と進化を実感。プロ生活が今季、本格的に始まる馬場咲希は「グリーン周りからの繊細なアプローチがイメージ通りに出る」と高いスピン性能を喜んだ。男子ツアー4勝の堀川未来夢は「まず傷がつきにくい。3ホールごとにボールを換える選手もいる中、1ラウンドが1球で済んでしまう。水滴や泥もつきにくい」と耐久性にも太鼓判を押した。

原英莉花もブリヂストンスポーツの発表会に登場(撮影/石井操)

昨年、腰の手術による長期離脱を経て「日本女子オープン」を制した原英莉花は「“五感”という言葉があるが、(新製品は)“三感”が満たされる。手で感じる打感、耳で感じる音、目で見たボールの(飛び方)姿も良い。(テストでは)Xが軟らかく、大丈夫かなと思ったけれど、強いボールも打てるしスピンもすごくいい感じ」と納得。「1年間、身体づくりをテーマにして開幕戦から優勝を目指して戦いたい」と2月29日(木)開幕の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)へ視線を向けた。

若手の壁、いやまずはハードルに(撮影/石井操)

メルセデスランキング10位で昨季を終えた桑木志帆は、新シーズンを「昨年できなかった優勝を絶対にしたい。1回じゃなくて、複数回できるように」と強い気持ちで迎える。2つのボールをそれぞれ前作と比較し、「Xを今回試してみて、芯がしっかりした感じのまま、フェースにくっついて飛ぶ感じがすごく良い」とXSからのスイッチも検討している。

清水大成は今月17日に25歳になり、男子ツアーで初優勝が期待される存在。新しいボールを武器に「ツアー初優勝と賞金ランキング5位以内」を目標に掲げると、43歳の宮里は「若手の壁とは言わないまでも、ハードルくらいにはなれるように。清水大成の初優勝を阻みたいと思います」と笑った。

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン