糸井重里氏も絶賛! 公務員を辞めてアーティストになったキボリノコンノさんが展覧会スタート

食品とそっくりの木彫り作品を創作するアーティスト・キボリノコンノさんが26日、都内にある渋谷パルコで展覧会をスタートさせた。初日のこの日はコンノさん自ら会場に足を運び、ファンとサインや談笑などで交流した。

コンノさんは公務員として働く傍らで、21年にコーヒー豆を見て「木でコーヒー豆を作ったら本物そっくりになりそう」と思い立ち、木彫りのコーヒー豆を自作。それ以降木彫りにハマり、創作活動に熱が入るようになったという。23年3月には退職し、プロアーティストとしての道をスタートさせた。

本当はもう少し公務員を続ける予定だったというが「副業禁止で大きな展示会が難しい。SNSでもっと作品を見たいという声が多くなったので、木彫りのプロとして活動したい」と思い立ち、「脱サラ」。今回もコンノさんのSNSで作品を見て絶賛したコピーライターの糸井重里氏から提案、場所の提供で展覧会が実施された。「満足しています。今後も展覧会を各地で開催していって、楽しんでもらえる方法を模索しながらお客さんがより楽しめることを実施していきたい」と展望を語った。

基本的にはヒノキの材木を使って1作品を平均で1日から2日で作り上げるというコンノさん。早いときには半日で仕上げるといい、「モチーフが食べ物なので、時間かけて作ると本物側の形が変わってしまう。変わる前に時間勝負で作っています」と職人技で食べ物そっくりの作品を生みだしている。この展覧会では全51点の力作が展示されている。

展覧会は作品の展示の他に、本物か木彫りかを当てるクイズ方式のイベントが実施されており、初日の段階で2人満点を出した人が登場したという。コンノさんは「子供でも大人も同じ目線でクイズに挑戦できる。皆さんで楽しんでみていただけたら」と話した。

展覧会は渋谷パルコ8階で3月10日まで開催される。

(よろず~ニュース・髙石 航平)

© 株式会社神戸新聞社